ムガシルクのお着物

いつもご注文いただいています S・S様。

今回お預かりした反物はなんとムガシルク。

ムガシルクとは  

インド・アッサム地方に生息するヤママユガ科の野蚕(やさん)の一種から手作業で紡がれた絹織物のことです。細い糸で手織りされ、品の良い光沢のある極上の布となります。紡がれた糸が自然のまま(染めなくても)で、金色に輝くことからゴールデンシルクとも呼ばれる大変美しいものです。

Ca3c03450001

自然の色でこのようなひかえめな金色に輝く糸、ほんとに美しいですね。

Ca3c03410001_2

そしてムガシルクと織られているのは

エリシルク(原産地:アッサム州)でしょうか?

(特徴↑Castar treeの葉を食べて育つ。白く柔らかい肌触りが特徴。大変保温性に優れたシルク。手紬ぎ。)

やわらかい手触りと野蚕ならではの節、とっても暖かそう。

こういう素材に包まれると気持ちがゆったり豊かになりそう。

八掛けは同色系の金茶。

Ca3c03420002

帯もエスニックな柄や更紗など合わせたらとても個性的に着こなせそうです。

Ca3c03430002

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桜染めの長じゅばん

桜の季節です。

日本の風景ともいえる桜、一番大好きで、桜で染めてみたいとずっと思っていました。

秋の終わり、桜の葉が散る頃、真っ赤な桜の葉をよく拾いにいきました。

どんな色がでるんだろうな~とわくわくしながら。冬になり、知り合いの植木やさんから剪定した桜の枝をいただきました。

乾燥させた桜の葉と枝、これらを煮出して長じゅばんを染めてみようと思いました。

白の反物、地紋がなんとヤギ。反物自体もかわいい。これでいこう。

Photo

身頃2枚、袖2枚、衿おくみ1枚に裁断し、染める前の準備。

桜の小枝800gをバケツに一晩浸け置きします。

1

次の日、1晩おいた後の染液はピンク。いい色がでそうです!

1_2

20分煮出します。3リットルずつ。1番液、2番液と煮出してあとで足して混ぜます。

この時の注意、温度をあげすぎないこと。

1枚目、身頃を鍋に入れ、20分染色。黄味が強く、鉄媒染めするとグリーンがかったグレーに。(右)桜からこのようなグレーが染まるとは。。。

Photo_3

↑(左は袖の胴媒染)

2枚目、袖。なんと今度はほんのりピンクがかったベージュ。(左)この色は一番桜らしいかな!と思ったので、銅媒染してまた染液に戻し、ここで終了にする。(右は媒染後)

(この時の媒染液は3リットルに対し50cc酢酸銅を入れたもの。)

Photo_2

3枚目、もう片方の身頃。1枚目とも2枚目とも違うベージュ。1枚目の身頃を鉄媒染にしたのでこちらも鉄媒染に。あれれ、グレーというより茶味がかってる??何回か染液→鉄媒染→染液と繰り返してみたがどんどん金茶になっていくようだ。

銅でも媒染してみたが、これ以上色は変わらないようだ。

Ca3c02420001

うーん、1枚目と3枚目身頃なのに色が違っちゃった。

Ca3c02430001

ついでにお袖の色も違う。だけどお袖の色は一番桜のイメージの色だったからこのまま残したい。。。うーーん、全部違う色になっちゃったけど、これはこれでいっか!!片身変りのような長じゅばんにしてみるか!ということで、

初めての桜染めはこのような作品になりました。

Ca3c01620001

Ca3c01650003

Ca3c01770001

まだまだ課題は残る桜染ですが、桜の枝と葉を煮出しているときはさくらもちの匂い~で

癒されました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

綿入れコート

毎度リピートでご注文いただいております T・Yさま。

今回のお仕立ては綿入れコート。

よく街中で売られている半纏のように綿いっぱいではないのです。

見た目は着物コートで、中には青梅綿と真綿を入れてあるので薄くてもあったかいのです。

T.Yさまのご用意された生地はモスリンで、洗い張りして再度仕立て直しです。

コートの形に縫って、裾にまず綿をおいて抑えます。

Ca3c0718

綿を置いていきます。

青梅綿から

Ca3c0715

Ca3c07170001

次に真綿。真綿ってすごい伸びるんですよ~

Ca3c0720

真綿がのりの役目です。

Ca3c0721

出来上がりはこんな感じです。

Ca3c07280002 

Ca3c0732

この綿入れコートを着物の上に羽織ると温かいでしょうね~。

Ca3c0735

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秩父銘仙

先日、埼玉県秩父に行ってきました。

銘仙と言えば秩父や伊勢崎、桐生、足利などが有名ですね。

銘仙とは絹を素材とした先染の平織物の総称で、経糸の数が多く、その織地の目の細かさ、緻密さから、“目千”“目専”といわれたのが転訛して“めいせん”になったという説が あるそうです。

秩父銘仙館で銘仙のつくられる行程をお勉強。

Ca3c0667

Ca3c0669

縦糸に仮の横糸を通し、型染めをして柄をつける。

Ca3c0676

銘仙の特徴は裏表がないので表が色あせても裏をだして仕立て直しができる利点があります。このように型染めをして横糸を織りこむから裏表がないんですね、納得です。

Ca3c0674

あとで仮の横糸をとりながら横糸を織る、これをほぐし捺染というそうです。

Ca3c06900001

秩父銘仙館では体験もできるそうで、3年コースのお教室もあるそう。

たまたま作業に来ていた生徒さん(2年半くらいやっているそうで、これから卒業制作を織るそうです)にいろいろ質問させていただいて、お話しを伺いました。

Ca3c0684

Ca3c0672

Ca3c0679

Ca3c0683

その後新啓織物さんにもおじゃまして工房を見学させていただいていろいろお話を伺いました。

Ca3c0689

http://www.arakei.com/

その後は秩父美術館に寄ったり、(仏教資料館や民族資料館、骨董屋などがあり、かなり見ごたえあり!!)

秩父まつり会館(秩父まつりは毎年12月2日、3日)に寄ったり、

秩父神社に寄ったりとかなりの充実度。

秩父神社には 名工 左 甚五郎作のつなぎの龍の彫刻があります。

Ca3c0695

秩父祭りは1年に一度、秩父神社の女神(妙見様)と武甲山の男神(蔵王権現)が公園の亀の子石で会うのを祝うお祭りです。

Ca3c0699

秩父夜祭りは京都祇園祭、飛騨高山祭と並び日本三大曳山祭・日本三大美祭の一つに数えられるお祭りで300有余年の歴史があるそうです。

お蚕さんの供養もこのお祭りでされるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

輪奈ビロードのコート

前回花織のお着物を仕立てさせていただいたS.S様。

今回は輪奈ビロードのコートのご注文をいただきました。

衿は被布衿をご提案させていただきました。

ビロードはとても毛並みがきれいですね。

Ca3c0657

S.S様は身長が167センチ、今回のコート丈は2尺8寸。7.5分コート丈くらいでしょうか。

Ca3c06600001

S.S様のお持ちになった羽裏、これまた粋な柄ですね。

Ca3c06610001

とても上品でシックなコートになりました。

Ca3c0662

| | コメント (0) | トラックバック (0)

花織の着物

前回さつま木綿のお着物の仕立て注文いただきました S.S様の次のお着物は

首里花織の反物。

花織は私個人的にもすごく好きな反物で、なんか模様がかわいらしいんですよね。

Ca3c05520001

身頃もおくみも柄を全部合わせました。

Ca3c0553

八掛けは先日一緒に呉服屋さんに選びにいったもの。

八掛けの色を変えるだけで全然違う印象になりますよね。

Ca3c05800001

仕上げには折れ松葉というしつけをします。

Ca3c0581

S.S様に納品に伺うと、反物のときと着物になったときの印象が違う~!とのこと。

反物の時はちょっと派手かなぁと思っていたそうです。帯もどんなのを合わせようかしら?と。しかし着物に仕立てあがってみると落ち着いてしっくりきたようです。

八掛けを選びにいったときにちょうど紅型のステキな帯を見つけ、このお着物に合わせる帯が見つかった!と一目ぼれされて購入されてました。

Ca3c0582

前回のさつま木綿のお着物にも合うし、今回の花織のお着物にもばっちりです!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

女性伝統工芸士展

先日、田町の女性就業支援センターで行われた

第8回 暮らしを彩る女性伝統工芸士展・マザーネイチャークラフト物語 に行ってきました。

焼物や人形、友禅や刺繍、鹿の子絞、大島紬などなど、女性の作家さんの作品の

展示です。

その中に京くみひもの作家さんがいて、私の着付けの先生のお母様です。

80歳を超えても未だ現役で毎日8時間くらい座っているそう。

Ca3c05540001

くんでいる時の手の作業の早いこと。

Ca3c0555_2

Ca3c0557

で、この方はくみひもに文字を入れることができるのです。

Ca3c0556

この図案を描いて何番の糸をどうする、などの設計図みたいなものを見せていただいたけれど、もちろん素人には全然わかりません。

くみひもに和歌がくみこまれているなんて、なんともおしゃれで粋です。

他の作家さんたちの作品もどれも女性らしい感覚が盛り込まれた職人技の作品で

とても素敵でした。

鹿の子絞の体験などもあったのですが、私はこの時間にいけなくて参加できませんでしたが、やってみたかったな~。

残念です。

絞り方教えていただけるチャンスなんてそうそうないですもんね。

また来年、行ってみようと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

打掛のお着付け

10月23日、大安。

友人の結婚式がありました。

新郎の袴と新婦の打掛のお着付けしました。

ちょうど着付け教室で花嫁衣装の着付けを習っていたのが4月頃。

そのタイミングで友人からメールが。

「結婚しました!」で、10月に結婚式をするのだけれど、打掛の着付けお願いできる?

とのこと。初めての打掛の着付けになるのだけれど、いい?とおそるおそる。

「ぜひお願い!」とのことで大変貴重なチャンスをいただきました。

その時から着付け教室の同期の友人と半年、花嫁衣装の着付けを練習し、

10月23日を迎えることになりました。

Ca3c05610001_2 

掛下

Ca3c05620001

打掛

Ca3c0563

新郎

Ca3c05680002

結婚式はとても盛大に、お金をかけたって意味ではなくね。

たくさんの仲間の手でつくりあげられたとっても楽しくてにぎやかで笑いあふれる式でした。

この新郎新婦はとてもたくさんの友人がいるんだなぁ、そして人気者なんだなぁと感じました。幸せなことですね。

新郎新婦、二人ともが会場に来ている全ての人を盛り上げようとノリノリで、本当に

楽しかった!(いやもしかしたら根っから自分たちが楽しんでいたのかな、そうだね、きっと)

着物にお色直しして登場するとき、お嫁サンバで踊りながら出てきたときには

正直着付けを担当した私は汗っ汗っ。

でも打掛は着崩れることなくもって良かった~

こちらまで福をわけていただけたような結婚式でした。

そして花嫁衣装の着付けも何度も何度も練習したので身につきました。

お幸せにね!!ありがと~!

Ca3c05780001

| | コメント (0) | トラックバック (0)

七五三

今日は姪っ子たちの七五三でした。

フォトスタジオではドレスまで着て、まるで小さな花嫁さんみたいで。

女の子ってすごいですよね。着るものですっかり大人びてきます。

神社に詣でて、これからの成長も祈願。

この日のために伸ばしてきた髪で日本髪を結って。

Ca3c0534

7歳の姪っ子の着物は叔母さん(旦那さんのお姉さん)が30年ほど前に着た着物。ぽっくりを履いてます。

Ca3c0523

着物もずっとこうやって受け継がれていくものですね。

Ca3c0535

下の子の着物は上のお姉ちゃんが3歳の時に着た着物ですが、このお被布、実は私が染めから仕立てまでしたものなんです。

Ca3c0525

糸目友禅で模様を描き、金泊も置き、仕立てました。

Ca310241

二人の姪っ子が着てくれました。

今後このお被布もまだまだ着てもらえるといいな。

Ca310239

| | コメント (2) | トラックバック (0)

さつま木綿の単

今回お仕立てのご注文を頂いたのは S.S様。

さつま木綿の生地で単のお着物をお仕立てしました。

木綿と言ってもこのさつま木綿の生地はとてもなめらかな手触りで、しなやかな感じ。

お客様のお着物ですが、私は個人的にこういう色味がだーい好き。いろんな帯を合わせられそう!

居敷当をつけて仕立てました。

Ca3c04750001

先日S・S様からお仕立ての注文をいただいてその反物に合わせる八掛を選びに

S・Sさまと呉服屋さんにお出かけしました。

その時にとっても素敵な帯を見つけ、S・S様も私も一目ぼれした藤色地の紅型の帯、

このさつま木綿にしめてもとっても素敵だろうなぁ~とあれこれ想像しながら

楽しくお仕立てさせていただきました。

背がすらっと高くて紬や織の着物がとってもよくお似合いのS・S様ですので、

このお着物も粋に着こなされることでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«藍の茎 染め